線が細い人の日記

うつ病を患い無職→社会復帰→再びうつ気味

ガス欠

午前中、図書館で過ごす。ここは子供向けの本やスペースが充実しており、赤ちゃんや小さい子供を連れた母親が多い。30歳になる前ぐらいから、そんな同世代の姿を見ていると、泣きたくなるような感情を覚えるようになった。自分の年代であれば、家庭を持っていることが本来あるべき姿だろう。価値観が多様化しようが、地方に住んでいるために余計そう感じる。

椅子が硬くて昼前には腰が痛くなる。アパートから持って帰ってきたセイルチェアが自分には合っている。許されるなら自分の部屋で過ごしたい。

昼過ぎ、平日休みの友人と会い話をする。友人は自分に全く合っていないと嫌々ながらも販売の仕事を続け、いまや売上トップクラス店の店長を任されている身分だ。自分以外の人間がたくましく思えて仕方がない。中古とはいえ、高いクラスの車に買い替えていた。地方では何だかんだ言っても車はステータスだ。うらやましい。

 

夕方、紹介状を書いてもらった病院の心療内科を訪れる。大変優しい先生だった。うつ状態からは脱しつつあるけど、日や時間帯によって不安定気味であり、正直働くことに対して不安がある。そして、家族が世間体ばかり気にして全く理解がないことにも悩んでいる。ここまでの経緯と現状を全て話した。

先生の説明によれば、自分は適応障害からうつに移行しているとの事。よく1年半も我慢していた、と半ば呆れられてしまった。うつはガス欠を起こした車と同じなんだってさ。

今は少しガソリンが回復して、平坦な道をスムーズに走れるようにはなった。しかし、傾斜のある道を登りきることは出来るのか?と。地元に戻り1カ月程自宅療養。スキーやジムなど趣味的な事は出来るまでには回復した。ただ仕事は別。即効性のある投薬治療を全く行っておらず、1~2か月程度で働き始めるのは時期尚早では、というのが先生の意見。

俺も正直そう思う。しかし家族がそれを許さないだろう。それに今なら早めの地元Uターンということで何とか面接も通せるが、さらに間隔が開いてしまうと説明のしようもなくなる。

自分では5~6割方回復はしていると思う。ただ、根拠もないのに「やってやる!」と意気込んでいた転職前の状態からは程遠い。何とかあの頃の感覚を取り戻したい…。