罰ゲーム
6月が終わる。あっという間だった。就職が決まった状態で今日を迎えたかった。今はただそれだけ。
家族からの罵倒が日を経つ程に酷さを増している。家に置いてくれるだけマシなのかもしれない。けど、内側から抉り取られているよう感じでたまらない。朝食時からあらゆる全てを否定され、非常に落ち込む。
内定を得られない原因を「お前が出来ないくせに、面接官に生意気な態度を取るからだ。」など言い掛かりをつけられている。果ては大学を辞めたこと、公務員にならなかったこと、結婚していないことまで話が及ぶ。…状況が許されるなら、距離を置きたい。
月の前半は全く落ち着きを失っていた。意思決定の遅い企業の求人に応募してしまったことも一因。心理状態が少し落ち着いたのはMOSの勉強期間に入ってからだった。ITパスやFP2級の受験の頃とは違って、集中力が保てていた。短期間で結果を出せるレベルの試験だったことも大きいかもしれない。大したレベルではない検定であることは分かりつつも、今の自分には多少の心理的な効果はあった。
「ヤバイ、時間がないな…」と焦りながらも神経を尖らせて正確に作業をしたり、ヒヤヒヤしながらもとっさの判断で切り抜けるっていう場面はかつていくらでもあった。今はその機会をわざわざ作り出さないと感覚的に思い出すことすら出来ない。そのくらい、最後に仕事に行ってから月日が経ってしまった。
もうさ、十分に罰ゲームは受けたよ。何もかも失う前に、早く当たり前の日々に戻ってよ…。