線が細い人の日記

うつ病を患い無職→社会復帰→再びうつ気味

2年前

メールの整理をしていたら、丁度2年前の今日受信した転職エージェントからのメールが出てきた。前の会社に採用決定されたことを伝える内容。大喜びしたのも束の間、最後まで読むと契約社員からのスタートを告げる内容だった。

 

大手企業の場合、中途採用者は契約社員からのスタートであり、誰もが正社員に登用されるわけではないことを当時は全く知らなかった。

「正社員としての採用を希望していたんですよ?契約社員での採用なんて、事前に説明はなかったんですが?」と担当者に食ってかかった。「大手企業では、それが普通です!」と一蹴される。納得いかなかったものの、ブラック零細個人事業をオサラバして、晴れて一部上場企業に転職!というありえない展開の前では黙る他に選択肢は無かった。

その後のやり取りでも、添付されていた採用内定通知書の名前が間違っていたり、色々とスッキリしないことがあった。

後日、担当者と会って話をした際、「キミは一部上場企業に採用されたんだよ!?ごちゃごちゃ余計な事を考えずに一生懸命頑張りなさい!」と強引に片付けられてしまい、手の感覚が一瞬マヒするぐらいの力で握手されて直ぐにお開きになった。

なぜ、こんな感性の全く合わない人間に人生の大事な転機を委ねてしまったのかよく分からない。「ま、いいか…。」と切り替えて結果を素直に喜ぶことにしたけど、当初から感じていた違和感は、後の波乱を暗示していたように思う。

 

2年前のことを思い返してみると、良くも悪くも根拠なく自分に自信があった。思い込みの力は大変偉大だと思う。もちろん、転職エージェントの捻じ込みがあってこその結果だったけど、もっと若さや勢いを前面に出せていた。

自分の無力さ加減を思い知ってしまった今は、それがまるで出来ていないように感じる。線が細い上に自信なさげに見られてしまってはお話にならない。色々と対策を講じることにした。

 

6月まで当時の面接と同じスーツとシャツ、ネクタイで面接に臨んでいた。手持ちの中で最も仕事が出来そうに見えるであろう組み合わせ。

しかし夏に入ってしまっており、やや季節感が感じられない。スーツを買い足す余裕はないけど、せめてシャツとネクタイだけでも新調することにした。

購入にあたってパーソナルカラー診断を参考にする。自分はサマータイプであることが分かった。ネクタイはソフトな色合いがいいらしい。堅くしっかりした印象に見せようと濃い紫やダークネイビーのネクタイばかり巻いていたけど、血色が悪く見えてしまい逆効果だったみたい。

散々調べて迷ったあげく水色基調で白が入った春夏っぽい爽やかな雰囲気のレジメンタルを選ぶ。太ピッチでもボーダーでもないけど、マンC監督時代のマンチーニのマフラーを彷彿とさせる。マンチーニは水色がすごく似合っていて洒落ていた印象が残っている。

水色は一層繊細な印象を与えかねない。ただ赤はどうしても似合わない。アントニオ猪木が羨ましい。黄色もイマイチ肌に馴染まない。青系で勝負するしかない。シャツはグレイッシュなシャドーストライプが薄く入った白を購入。

大人しく地味なイメージを少しでも払拭するため、メガネは仕事用のメタルではなくプライベート用の黒縁セルフレームを掛けて臨むことを決めた。細身でスタンダードな形だから、うるさい会社でなければOKだろう。

革靴はオレンジヒールで購入したジュエルのケアセットで入念に磨く。新しくキレイな靴だったからしばらく磨いていなかった。

 

…とりあえず服装はこれでいいかな。必要以上に神経質になってしまって傍から見れば滑稽かもしれない。それでも構わないから、今は何としてでも結果を出したい。